CCTV ガイド
使用目的・設置場所で選ぶ
BOXカメラ
監視している方向が明確なため、ターゲットに対し威嚇の抑止力がありますが、その反面、見えない範囲(死角)が特定できてしまうデメリットもあります。 DCオートアイリスレンズ P19に対応し、降格、望遠等の多様な環境に対応できるので、ドームカメラに比べ、ニーズにあった選択が可能です。 たとえば、ビルや店舗の入り口付近で暗い所から明るい所を撮影する場合などはWDR機能付カメラを選ぶと白トビを低減できます。 主に、カメラを意識させる所に設置します。
ドームカメラ
不特定多数の人が集まる場所に設置したり、カメラを意識させないように全体をドーム型のカバーで覆い、主に天井に取り付ける カメラです。機能は通常のBOXカメラと同様に選べる他、撮影方向や、バリフォーカルレンズを使用して、 撮影画角を調節できるタイプもあります。例えば、店舗のレジスターではドーム型のバリフォーカルレンズ付を選ぶことが 多いほか、エレベータでは、ドームカメラを用いるのが一般的です。
バンダルドームカメラ
バンダルドームカメラとは、強い衝撃に耐えるバンダルプルーフ構造を採用した小型ドームカメラです。 衝撃に強いのでいたずら(物を投げつける)等が予想される場所への設置に最適です。また、防水構造の為屋外設置が 可能です。撮影機能としてはSONY製41万画素CCDを搭載し。高画質撮影が可能です。またデイナイト機能を搭載し、 多少暗い場所での撮影にも対応します。
IRカメラ
昼間はカラーで撮影、夜間は白黒に自動切換えで、赤外線を照射して明かりが全く無い場所の撮影を可能にします。
赤外線の照射距離は最大で100m程度の撮影が可能なタイプもあります。問題として、赤外線の寿命が3-5年程度の為、
寿命が来たらカメラを交換する必要があります。個人宅では安価なIRカメラをお勧めしますが、
法人様や店舗などでは、クオリティやメンテナンスを考えるとTrueデイナイト機能付のカメラと
赤外線照射器(DIR-616)を取り付けることをお勧めします。サンプル映像(NX-801使用)
スピードドームカメラ
パン(P)・チルト(T)・ズーム(Z)カメラとも言い、屋内、屋外と設置場所を選ばず、公共施設や、遊技場など、主に
広い範囲を撮影する場合に使用します。パン方向に360°チルト方向に180°回転でき、さらに高倍率の電動ズーム
レンズ(最大光学37倍、デジタル444倍)を搭載するなど、充実した機能を装備しており、多様なニーズに対応します。
DMS-200 使用サンプル Wide - 10倍ズーム
ズームカメラ
BOXカメラと同様に監視している方向が明確な為、ターゲットに対し威嚇の抑止力がありますが、その反面、見えない範囲(死角) が特定できてしまうデメリットもあります。BOXカメラとの違いは、レンズ内で最大光学33倍、デジタル12倍ズームレンズ を採用し、BOXカメラでは撮影の厳しい環境下でも対応できます。また、デイナイト機能を搭載し多少暗い所の撮影にも 対応します。
カメラの機能説明
AGC
オートゲインコントロール:
撮影した映像の明暗を自動的に、最適な状態に調整する機能です。
AGC設定変更による画像比較
左からAGCオフ、AGC Low設定(DCC-500F使用)
同じ環境下でこれだけ違うことがわかる。
左からAGC Middle、AGC High
WDR
ワイドダイナミックレンジ:
通常のカメラでは撮影できない、被写体に大きな明暗差がある環境下でも、明るい部分の適正露出画像と、暗い部分の適正露出画像をデジタル的に合成し鮮明に撮影できる機能です。特にPIXIMカメラの外風景の処理は自然に再現されている。
左上からBLCオフ・BLCオン・左下WDRオン・WDR_PIXIMオン
デイナイト
デイナイト:
画像が暗くなった際に、自動に感度を上げます。またTrueタイプは赤外線カットフィルタを
OFFにし、さらに鮮明に撮影します。ただしまったく明かりのない所では映らないため、使用環境に応じIRカメラまたはIR照射機との併用をお進めします
街灯があるだけでデイナイトモードでもこれだけ映ります。
左からデイナイトオフ(カラーモードのまま)、デイナイトオン(AUTOモードにより白黒になっている)::(DCC-500F使用)
デイナイトのみとIR照射(DIR-616)を併用した場合の比較
左からデイナイトのみ、IR照射時(DAZ-523使用 倍率5倍)
距離を50mでテスト
左からデイナイトのみ、IR照射時・・目が怖いのはIRが反射しているせいです。。(DAZ-523使用 倍率20倍)
距離100mでテスト(デイナイトのみでは被写体確認できず。また肉眼でもまったく確認できず)
IR照射時(DAZ-523使用 倍率23倍)
OSD
オンスクリーンディスプレイ:
カメラの各設定項目をTVモニタやPCモニタを使ってカメラ本体・遠隔から設定・確認が出来る機能です。
カメラ設定時にOSDにより画面を見ながら設定します。(DCC-500Fの設定画面)
HD-SDIシステム
HD-SDI:
シリアルデジタルインタフェース規格のSMPTE292M準拠・最大1.485Gbit/sのビットレート、またはSMTPE424M準拠・最大3Gbit/sを実現し、同軸ケーブル上に非圧縮のハイビジョンデジタル映像及びオーディオを伝送できます。
- デジタル映像のため、鮮明な映像・アナログノイズ無し
- HD画質 1080p30,1080i60,1080i59.94 または 720p60 ※3G対応モデルは1080p60まで可能
- 非圧縮のため遅延無し、圧縮による劣化・ノイズ無し
- アナログシステムから容易に移行が可能
※※既存の同軸ケーブル資産が有効活用が可能。ワンケーブル対応モデルもあるので、ワンケーブルシステムでも導入が可能※※
- DVRの録画生成時にスタンダードフォーマット(720x480)に加え、より高画質なフォーマット(720Pまたは1080P)が選択可能
- IPシステムの圧縮・パケット化に対して無圧縮で伝送されるため、圧縮によるノイズやフレームの途切れが発生しません。
- DVRをHD-SDI対応にアップグレードし、カメラを置き換えれば設置完了、CCTVシステムからの移行が容易
- 特に高画質が求められる場所に最適、また映像分析等が求められる場所でも対応します。
- ネットワーク対応のDVRを使用すれば、遠隔地からもハイビジョンで閲覧可能です。ただし、この場合はIP伝送となるため、データは圧縮され伝送されます。
UTCシステム
UTCアナログカメラ:
映像データとOSD制御データを同軸ケーブル上に同時に伝送するシステムです。
- 1本の同軸ケーブル上に映像と制御データを伝送
- 設定のためにカメラの設置している場所まで出向く必要がありません。
- 専用のコントローラをカメラとDVRの間に接続するだけ
- UTCカメラを使用すると、設定やメンテナンスが容易になります。
Dead Pixel 補正
CCDセンサドット抜け補正:
CCDセンサのドット抜けを補正します。(センサの性質上、ドット抜けを0%にすることは不可能となっております)
ドット抜け周囲の色信号を読み取り近似値にて映像補正をします。
スターライトカメラ
スターライトカメラについて:
夜間の視野性に関して、高い低照度性をもつカメラです。
セキュリティカメラ向けに専用開発した裏面照射型センサ(STARVIS)
を使用することにより、従来製品よりも大幅に感度が向上しています。
低照度の環境下でも高画質なカラー映像を提供可能です。
スターライトカメラはこちら
バレット型 NX-801S
ドーム型 NX-955S
弊社スターライトカメラでの映像比較(NX-801SとNX-801での評価)
実際のカメラ画像キャプチャ(NX-801S)
状況: 夜間、街灯1個の状況下でもカラー画像で映像確認が可能